お施餓鬼会

 仏教の教えでは、私たち人間が命尽きますと、新しい6つの世界へと生まれ変わると言われています。
その6つの世界はそれぞれ地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天道と言われ、生前の行いによって行き先が決まります。
地獄、餓鬼、畜生は三悪道と言われ、特に飢えに苦しむ世界で、その餓鬼道にいる餓鬼に対し、施しを行う事によって、
長壽を得る事が出来るのがこのお施餓鬼法要だと言われております。
 法要の由来は諸説ありますが、浄土宗では特に、阿難と言われるお釈迦様の弟子が瞑想修行していたところ、
喉が針のように細く、口から炎を吐いた恐ろしい形相の餓鬼が現れ、すべての餓鬼に飲食を施し、
三宝(仏教で一番大切とされている教え)に供養しなければ、阿難の命は三日後に尽き、餓鬼道に墜ちるであろうと告げられます。
 驚いた阿難はお釈迦様に餓鬼を救う方法を聞き、法要を行った所、餓鬼達は苦しみの世界から救われ、
阿難自身もその功徳によって長寿を得る事が出来ました。
私たちが勤めるお施餓鬼法要は、私たちの健康祈願は勿論の事、
お勤めで得る事の出来る功徳をご先祖様達にも届け、これからも見守って下さるよう感謝を致します。
毎年行われる行事ですので、是非ご参加頂きますようお願い申し上げます。