お彼岸は春分・秋分の日をお中日として、前後３日ずつ、計一週間営まれる仏教行事のことです。
彼岸とはさとりの世界のことで、サンスクリット語の「パーラミター（到彼岸と訳されます）」に
由来し、浄土宗では特に阿弥陀仏がいらっしゃる西方極楽浄土のことを意味します。

浄土宗で大切にしている経典、三部経の中の１つ『観無量誦経』には西に沈む夕日を見て、
阿弥陀仏の西方極楽浄土を思い浮かべる、日想観という修行が説かれております。
この修行は太陽が真西に沈む春分、秋分の日が修行に適した時期であると言われ、大切にされています。

真西に沈みゆく太陽のはるか先を見て、私たちの居るこの世界（此岸）から、
ご先祖様のいらっしゃる世界（彼岸）へ思いを馳せ、ご自身も極楽浄土への往生を願ってお参りをし、
お念仏をお称えしましょう。